スーホの白い馬 福音館書店

スーホの白い馬―モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ)


大塚勇三さん再話、赤羽末吉さん画の、「スーホの白い馬」。名作絵本です。
娘が幼稚園の年長の頃、私の実家にあった「スーホの白い馬」を自宅に持ち帰りました。絵柄が苦手だったのか、娘はなかなか手に取りませんでしたが、ふと興味をもって、「読んで〜」と持ってきました。
家に自分の本があるって、こういうところが楽しいです。興味がなかった本でもいつ興味がでるか…。図書館で借りてくるだけでは感じられない成長もあると思います。
さて、スーホと馬の悲しい結末に、娘は泣きました。多くは語りませんでしたが、ポロポロ泣きました。
私もお話を読んではすぐに泣けてくる人間なので、娘の気持ちがよく分かりました。
その時、主人は、「絵本とか本とかで泣いた事ない。昔テレビ見て妹が泣いてたけど、何でか分からなかった。」と言いました。
私は主人から、結婚して数年後から、モラハラを受けていたと思います。その頃はモラハラという言葉は知りませんでした。日常的にバカにされたり、見下したり、何がきっかけで怒り出すか分からず、原因は全て私だと言われていました。
娘が小学校1年生、息子が3歳の時に、「人間じゃない、人としておかしい。」など一方的に罵倒されて、私一人ではもう疲れ果てました。
それがきっかけで初めて私の姉に相談しました。泣きながら電話をかけました。「あの優しい・・君が!?」と、姉は驚いていましたが、親身になって聞いてくれました。何度か姉とやりとりをしている間に、姉がDV相談の専門家にこっそり相談してくれていました。そこで、「妹さん(私のこと)は精神的虐待を受けてますね。避難を勧めます。」と言われました。それを姉が私に教えてくれて、ようやく私も目が覚めたというか、自分がひどい目に合っていたことが分かりました。
優しかった人が徐々に徐々に変わっていくので、分からなかったのか慣れていったのか…、「私が悪いのかな」と思っていたこともDV相談所では「妹さん(私のことです!)洗脳されてます。妹さんは悪くありません。」と言っていたそうです。
ひどい時には、夜辛すぎて眠れず、何度もいのちの電話にかけました。が…、あの電話、なかなか繋がらないんです。何度も何度もかけて、他府県のにもかけて、やっとつながりました。「誰かと話さないと本当に死んでしまうかも」と、子どもを残して死ぬには絶対に嫌だったので、気持ちを落ち着かせるために電話をしました。
あぁ〜。あの時本当に辛かったです。
絵本を読んで、共感したり感動したりすることってすごく素敵なことだと思います。
物語を読んで、主人公の気持ちを自然と想像すること。それは、実生活でも、相手がどんな気持ちでいるか、どんな事を言えば悲しい気持ちになるか、どんな事をすれば喜んでもらえるか。想像する事って、すごくすごく重要です。想像力が欠如した人は平気で人を傷つけます。
絵本を大切にする子育ては、想像力を育むと思います。多くの子供たちが愛されて、良いお話をたくさん聞いて育てば、優しい未来になるんじゃないかなって、期待します。

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