急行「北極号」   あすなろ書房

急行「北極号」

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『急行「北極号」』はC・V・オールズバーグ絵/文、村上春樹さん訳の絵本です。1986年度のコルデコット賞を受賞しています。
コルデコット賞とは、アメリカ図書館協会の下部組織である児童図書館協会が、アメリカ合衆国でその年に出版された最も優れた子ども向け絵本に毎年授与している賞だそうです。
クリスマス前に読みたい絵本です。クリスマスプレゼントにして贈っても素敵だと思います。
映画「ポーラー・エクスプレス」の原作ですが、映画で出てくる電車の屋根の上にいる謎の男は絵本の中には出てきませんし、映画のようなノリノリな感じもありません。
映画を見た後で、初めて絵本を読むと、もしかしたら物足りなさを感じてしまうかもしれません。
映画を見たことがない人の方が、この絵本の世界観をすんなりと受け入れて楽しめるのではないかと思います。絵も文もとてもきれいで素晴らしい絵本です。
北極号が森を抜けて、山を越えて、北極点に近づいていく描写を見ていると、わくわくしてきます。派手な絵はありません。派手な展開もありません。けれど、この絵本を読み終わった時、胸がドキドキしていました。
子どもたちがこのお話を聞いて、この絵本の世界に引き込まれ、心から楽しめると嬉しいと思います。それはとても貴重な体験です。
大好きな人に、クリスマスの絵本を読んでもらい、そのお話がワクワクするほど楽しい。こんな素晴らしい時間をぜひ子ども時代に経験させてあげて下さい。その時間が、子どもが大人になった時に生きる力になります。
子どもに絵本を読んであげられるのは、本当に少しの間だけです。子どもが成長してしまえば、絵本を読んであげたくても聞いてくれないでしょう。
子どもが小さいうちに、たくさんの絵本を読んであげて下さい。
この絵本は、幼稚園年中か年長くらいからおすすめです。少し長いので、年長くらいになると落ち着いて最後まで聞くことができると思います。
ゆっくり読んであげても、15分かからないくらいでしょう。
小学校高学年、中学生まで、贈り物としてこの絵本を選んでもおかしくはないと個人的には思います。
表紙を見て分かる通り、絵が美しいです。小さい子には少し難しいと思える言葉がでてきます。大きくなった子どもの方が、よりこの絵本の素晴らしさが分かるかもしれません。
特に最後のページは、年齢によってその文の重みが変わってくるでしょう。
サンタクロースを信じている時、半信半疑な時にこの絵本を読んだ時、もうサンタクロースなんていないって思っている時、大人になってから読んだ時。
この絵本を通して何を感じるか、それはその人の年齢や性格、経験などで変わってくるでしょう。
素晴らしい絵本なので、図書館で借りるだけでなく、家の本棚に置いておいてほしい一冊です。
ふとした時に、この絵本を手にできるところに。気持ちの変化や成長に気付けます。


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